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カフェギャラリー 『結』さんの7月の企画展に向け買い付けのお手伝いで、”山陰(鳥取・島根)”へ行ってきました。
「作家さんと直接お会いしお話をお聞きした上で買い付けをさせて頂きたいね」と11の工房をまわりました。内容は陶器、磁器、染・織り、ガラス、木工、手漉き和紙と、今までにふれることがなかった世界の方が多く知識もないまま突撃に近い訪ね方にもかかわらず、とても真摯に丁寧に貴重なお話しを沢山していただきました。 中にはご本人だけでなくその方を支えるご家族からもお話を聞くことが出来ました。 生い立ちや、重ねられた苦労に葛藤、そして費やした努力、素材の選び方から取り組む姿勢そして情熱、、、、。お聞きしていくにつれ作品の魅力が一つ一つ紐解かれていくのを感じ、その人の全てが意識の有る無しに関係なく素直に作品に表れていくのだと知りました。 ”作り手”と”作られた物”の間にあるとても大切なところに触れられたのは、やはり直接工房でお話しを聞き肌で感じたから。出西窯の多々納さんは「なるべく地の素材で、出来るだけ自分たちの手で材料を作り使いたい。」「その積み重ねがそのまま表情になり人の心を打つのでしょう。例えば呉須を掛けた色は、沖縄の海とはまた違う日本海のような深みのある濃紺色になるのです。そこに自分という個人は必要無いのです。」と土のこと灰へのこだわり、釉薬のことを丁寧に教えて頂きました。 こっちに帰ってきた今でもその姿勢が心の中にずっと残っています。 民藝を意識してたわけではなかったのですが、求めて行く先々に民藝という痕跡がしっかりと残っていて、その功績の大きさを改めて考えさせられ、この方々の情熱が今なお息づいていることを強く感じる山陰の旅でした。 7月にカフェギャラリー 『結』さんの企画展で並びます。
by moro_treehouse
| 2013-06-05 15:39
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